また出た!地面師!!
2017年11月09日
おはようございます。今朝の朝刊各紙掲載が無いところも有りますが『アパグループ12億円詐欺被害』のニュース、今年8月にはセキスイハウスが63億円の詐欺被害を発表しましたがそれに引き続いて今回も地面師の仕業らしいです、今回のアパの事件は平成25年8月に発生して昨日犯人逮捕に至ったとのこと。
犯人は土地の相続人になりすまし仲介業者を通じて『アパ』と売買契約を締結し12億6千万円を受領、その後アパが所有権移転登記を申請するも印鑑証明等の偽造が発覚し申請却下。今回関係者9人が逮捕されその中には司法書士も居ました、日本の不動産売買取引は詐欺が無いことを前提に登記を司法書士に任せるのが一般的です、その司法書士が詐欺グループの一員であれば詐欺を見破るのも難しいのが現状です。
アメリカではこの様な詐欺が起こらない様にエスクローを利用して売買代金を保全します、買主は売買代金をエスクローに預けます、売主はエスクローへの入金を確認したら所有権移転に必要な関係書類を渡します、所有権移転が確認出来て初めてエスクローから売主へ代金が送金されます、この場合であっても移転後に善意の第三者が出てきたりは有るかも知れませんが少なくとも今回の様な問題には発展しません。
エスクローの様な法整備が整っていないのが日本の現状です、代金の授受を確認してから登記申請ですから用心の上にも用心が必要です。法整備が整ってない以上自己防衛が必要です、不動産を買う時の登記は売主側の司法書士に任せる事はせずに信頼出来る司法書士さんを探しましょう、そしてその司法書士さんに売主の印鑑証明書の取得を委任してもらい司法書士さんに役所に行ってもらいましょう、そして売主本人確認の為に印鑑証明記載の住所地に行って本人確認してもらいましょう、その時に事前に権利証や登記識別情報の原本確認、免許証保険証の確認と公的機関から郵送されてくる郵便物を2通以上確認してもらいましょう。
事実上、司法書士さんの手間を考えると難しいかもしれませんがここまで出来れば安心できると思います。