小切手のお話し

2017年10月24日

秋は不動産の需要期でもありまして11月の末くらいまでは何かと慌ただしくなります。今日は決済が午前午後と2件ありました、午前を済ませて午後の決済は弊社事務所にて現金決済でした、不動産は高額でもありローン利用等々ありますから通常は銀行で振込み処理が殆どです、現金見ること無く数字だけが通帳から通帳へ動く感じです。

決済の数日前には先方買主業者さんにも金種の再確認をし現金とのこと、事務所で現金決済となると例え帯の有る100万円でもお札を数える必要がありますからこの日の為にアスクルで紙幣カウンターを買って準備万端です。

当社は売主側仲介業者で全員集合して決済開始です、売渡関係書類が整っていざ現金授受となりました。すると、買主様も気を気かして頂いて小切手で準備しておられました、種類は保証小切手の線引きの持参人払いです、当座預金口座の小切手であれが論外となりますが銀行が振り出した保証小切手ですし安心は安心です。がしかし、その小切手の真贋は分りません(今日の買主様申し訳ありません一般論を書かさせてもらってます)おそらく精巧に偽造されたものであれば銀行員も分らないと思います。

ここで仲介業者として頭をよぎるのは... もし偽物の場合です、登記に関しては司法書士さんの責任となりますが取引の流れの中での代金授受は仲介業務ですから責任は仲介業者となります。この場合、金融機関に発行確認は可能ですが個人情報保護の兼ね合いで金額と番号と振出日のみです、これでは真贋は分りません。

保証小切手の線引き持参人払の小切手を当日換金しようとするには振り出した銀行に出向いて尚且つ振り出した銀行の口座へ入金となりますから、受け取った人が振り出した銀行に口座が無い場合の当日換金は無理となります、自身取引の口座に入れるには2営業日(振出銀行が他府県の場合5営業日)要します。

 

.)保証小切手の線引き持参人払小切手を振り出し銀行に持参して口座を持ってない事を理由に口座を新設する事は出来ません。

 

換金に日数を要するのは問題無いにしてももしもの事を考え、買主様にも丁重に事情を説明してご了解を頂きました、幸いなことに銀行も近く全員で銀行に出向き3時を少し経過しておりましが銀行さんも事情をご理解頂き無事決済が完了しました。